主人公・木魂山彦は、特殊な声を操る能力『陰神楽』を持つ一族の末裔。
しかしプライドを失った当主たちとは考え方が合わず、家を飛び出した。
山彦には、男も女も、最高の快楽を与え合うのが理想の姿だ、という信念があった。
それに従い、『陰神楽』を使用し、多くの人々に快楽を届けようと活動を始める山彦。
ある日、そんな山彦を、尾上鐘と名乗る男がスカウトしにやってくる。
尾上の属する組織の名はJapan pervert Association――日本痴漢協会。
各地の痴漢のデータを収集し、その成果をもとに賭博を行っている秘密組織だという。
目的である快楽行為の普及。その実現のために、この組織には利用価値がある。
トップランクの痴漢となり、他人を啓蒙して協力者を増やせば、より達成は近くなる。
そう判断した山彦は誘いに乗り、JPAで痴漢活動をすることにしたのだった。
ここに山彦の、痴漢王への道のりが幕を開けた。