内向的な性格が災いして、教室には居場所の無い少年、優輔。
彼は幼馴染の愛美と、友人でありその愛美の彼氏でもある大悟、大悟に近づくために親しく接してくる下級生である心と、
精神面から不調で世話になっている校医の涼子ぐらいしか、校内では話す相手がいない日々を過ごしていた。
そんな中、密かに憧れにも似た思いを抱いていた涼子が、来春には結婚して退職するという話を知り、ショックを受ける。
更には、愛美と大悟が自分を気遣い同情しているような会話を盗み聞きしてしまう。
自分が誰にとっても特別な存在ではなく、誰とも対等の関係も築けていないのだと思い、酷く寂しい気持ちになって落ち込む優輔。
その影響が出てしまったのか、そのまま体調を崩して発熱し、数日間寝込んで休んでしまう。
回復して久し振りに登校したが、やはり体調が思わしくなくて保健室へ。
そこで涼子に気遣われ、抱えきれずに自分の感情を吐露し、再び涙してしまう優輔。
それを見た涼子は、思いもしなかった方法で優輔を慰めるのだった――